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構造 under the greenサンドグリーン床方式グリーンの芝はフェアウエイやラフの芝と違います。短く刈り、しかも踏みつけ、ボールが落下しても傷つかないという過酷な条件に耐えなければなりません。それに早さも要求されています。管理には灌漑・排水と、より多くの薬品や肥料を使用することになります。グリーンの造成は他の部分と違って基礎構造に大量の労力がかかることになるのです。ベッドにする砂ひとつをとりあげても他の部分とは大違い。砂の形状、大きさ、性格をしっかりと見極めてから決定します。しかも、造成時から少なくとも10年間、同じ砂が供給できるかどうかを確認する作業が残っています。内臓の丈夫な健康人の皮膚が輝くように美しいのと同じで、芝(グリーン)も砂ベッドがしっかりしていれば、よい芝が育つことになるからです。 そのためにいろいろと研究され、いくつもの方法が考案されました。これはそのひとつです。
砂床にすることによって、芝刈りや散水、肥料散布等の作業を頻繁に行わなければならなくなりました。キーパーの役割は確実に増えましたが、コンディションも昔に比べ見違えるように良くなりました。水たまりができないので、芝生が丈夫に育ち、常に良好なコンディションを保つことができるようになりました。 さらにさらに掘り下げて砂床構造の極意「30p」と「0.5o」のお話。砂床構造のグラウンドには何十年にも渡る研究者(アリ・ハリバンディ博士/カリフォルニア大学)の英知と技術が詰まっているのです。 この砂床構造には水をコントロールするための様々な工夫がされています。 そしてもう一つ、水を活用するため、芝生の育成を人為的にコントロールするための画期的なシステムが隠されています。 芝生を育てる上で水のコントロールはとても重要な要素の一つだといえます。水をあげすぎると根が下まで降りず丈夫な芝生が育ちません。いつも表面に水分があると、根はわざわざ下まで降りて水を吸収する必要がないので、根が浅くなってしまいます。乾燥に弱くなるのはもちろん、踏圧に耐えることができません。逆に乾きすぎると葉がしおれてやがて枯れてしまいます。理想の管理は、根をしっかり伸ばして適度な水分を供給する。この「適度」な水管理をするために、極意が必要となってくるのです。 この極意にはどんな秘密が隠されているか?それは、土壌中に存在するある一種類の水に関係があるのです。水に種類なんてあるの?と思われるかもしれませんが、それでは、これから土壌中に存在するいくつかの「水」について紹介します。
この3種類の水の中で、極意に深く関係がある水、それは毛管水です。毛管水は芝生に吸収される水で、粒子間の隙間を埋めるように上昇していきます。例えば水を張った容器に食器洗いのスポンジを入れてみると、ジワジワと水が上がってある一定の高さで止まります。これを毛細管現象と言います。土壌中でもそれと同じ現象が起きているのです。水を上昇させる力を毛管力と言います。毛管力は、粒子の大きさや形によって強弱の違いが出てきます。大きい粒子は、粒子間の隙間が広いので、毛管力は弱くなり、水の上昇は低くなります。逆に小さい粒子は、隙間が狭いので、毛管力が強くなり、水の上昇は高くなります。砂と土では断然土のほうが毛管力は強くなります。土と砂が混ざっている土壌では、粒径はもちろん、土壌の特質も異なるので、毛管水の動きは複雑になります。土壌性質(土壌の種類や粒径等)が複雑になればなるほど強弱の変化が大きくなります。例えば様々な土壌が混ぜ合わさったようなところでは、場所によって毛管力の違いが出てきます。水分がたくさんあったり、少なかったり、同じグラウンドの中で土壌条件が変わってきてしまうのです。土壌条件が違うということは、場所によって芝生の生育も微妙に変わってしまうということです。同じ種類の土壌、同じ粒径の土壌でなければ、毛管水も均一に上昇せず、土壌条件が均一なグリーンを作ることができないのです。つまり土壌条件が均一と言うことは、芝生の生育も均一になるということです。
図2【土壌中の水分】 それでは、この「30p」と「0.5o」という数値を砂床構造に当てはめると毛管水はどんな動きをするのか?粒径0.5oの砂で30p厚のグラウンドを作ると、毛管水は、下から20pまで水が上昇することがわかりました。芝生の根は、10pから15pぐらい伸びるので、根が水分を吸収できる位置まで上昇しているというわけです。毛管水の上昇が高すぎても低すぎても、良好な芝生管理はできないのです。高すぎると根は下まで降りる必要はなく、根の浅い、踏圧や擦り切れに弱い芝生になってしまいます。逆に低すぎると根が水分を吸収することができなくなってしまいます。「30p」と「0.5o」にはこのような秘密が隠されていたのです。 (1)有機物分解材 (2)多孔質セラミック体 (3)ピートモス 土と水、これは植物にとって必要不可欠なものです。植物は土に根を下ろし、土から水や空気、養分等を吸収します。しかし、雨が降ると必要不可欠な土と水が厄介者になってしまいます。雨が降ると、グラウンドには水たまりができて、芝生に悪影響を及ぼしてしまうのです。 土壌
天敵 水たまり三相分布が崩れる原因はいくつかあります。小さい頃に泥んこ遊びで泥団子を作ったりしたことがあると思います。水を含んだ土は柔らかくなり、変形しやすくなります。それが乾くと硬い土ができあがります。 つまり、水たまりが解消できれば、芝生の痛みも少なくなり、コンディションを良くすることができます。さて、そこでキーパーは、排水を良くするためにはどんな方法をとったのでしょうか? 一般的な方法としては、表面排水というやり方があります。これは、表面に勾配を付ける方法ですが、極端にいうと表面をかまぼこ型にするという方法です。 もう一つは表面の水を吸い上げてしまうというものでした。大型の吸水ローラーで走行し、芝生面の水を吸い上げてしまうというものですが、吸水するそばから雨が降っていたのでは何の意味もありません。それなら、穴を開けて配水管まで直接水を流してしまおうという方法もとられましたが、雨が降るたびに穴を開けていたら、芝生が傷つき良好なコンディションを保つことはできません。結局どの方法も一時的な排水になるだけで、水を排除し、コンディションを常に良好に保つという根本的な問題の解決策にはなりません。これでは、まるで水が悪者になってしまいます。水は植物にとって必要不可欠なものなのに…。どうにかして排水が良くて、コンディションを良くできないだろうか?これを解決するのが冒頭のサンドグリーン方式です。 砂と土の違い ところで、なぜ砂は土と違って排水性が良いのでしょう?砂と土の違いについて2つの要素から検証したいと思います。まず、土壌の区分の基準をご説明しましょう。
表1【粒径区分表】
もう一つの要素は、土壌の構造の違いです。土壌の粒子には単独にばらばらで存在する「単粒構造」と、いくつもの粒子が集合して形成されたものがさらに固まって存在する「団粒構造」があります。 砂は一つ一つの粒子が大きく、ばらばらに存在します。土は粒子が小さく、その粒子が寄り集まって存在します。そのため、砂は土に比べ変形しにくく、粒子間のすきまが広いのが特徴です。一方土は、変形しやすいので、空隙が広くなったり狭くなったりします。それだけ、芝生管理機械の荷重や踏圧に対して影響を受けやすいということです。
・排水性が良い ・乾燥しやすい ・単粒構造 ・変形しやすく、排水性が悪い ・保水・保肥力がある ・団粒構造
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